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帰りのフライトも行きと同様、昏睡状態だったけど、 ちょっとは映画を見ました。 http://www.dmxinflight.com/american/movies/japan.html ”Win A Date with Tad Hamilton ” 軽い恋愛ものなんだけど、想いを寄せていた女の子が、映画スターとラブラブになってしまい、痛手を負った男の子が、女性バーテンダーと交わす会話。 「どうしたの?失恋でもした?立ち直るにもレベルがあるわね。」 「恋愛が 初級なら2週間で立ち直る。 中級なら2ヶ月。 上級なら2年。」 「……」無言の男の子。 「最上級なの?最上級なら人生が変わってしまうわ。」 映画自体はなんということもなかったけど(失礼)、ここの台詞が心に残ったわ。 自分のラブライフについてのコメントは差し控えて、 NYについて言えば、私は最上級の恋愛をしてしまったのだろうと思う。振られることもないとは思うけど(多分)、永遠の片思いなのね。 NYに出会うまで、私は劣等感が強くて、人見知りで、怖がりで、勝負は避けたい臆病者だった。 NYにすっかり惚れこみ、自分の一番好きなこと(ダンス)をここで勉強したいと数ヶ月づつ滞在して、合計1年半ぐらいだろうか。 楽しいことばかりではなく、ストレスフルでアグレッシブなNYでへこんだことも多かった。へこんだ時は、上昇指向のパワーの矢印が突き刺さって痛かった。そんな時はStaten Island行きのタダのフェリーに乗って、川風に吹かれたっけ。私と同じようにぼんやり物思いに耽っている人もいた。 思ったことがスムーズに進まないことも日常茶飯事で、トラブルは解決しないと前に進まない。 日本ではトラブルは後回しにすることが出来るが(回転寿司で選ばなかったネタみたいにまた巡ってくるけど)、NYでは立ち向かわないことには先に進めなかった。困った、どうしようとジタバタしていると、思わぬところからヘルプが出て、アクションを起こす方がラクなんだなと気がついた。そんな事を重ねているうち、トラブルが起きても、さーて、今度はどうしてやるかな?なんてちょっとだけ余裕も出来てきた。 勝負に出たところで、いつも勝てる勝算はなくても、場数を踏むうちに勝てるチャンスも出てくるだろう。 他人を羨む気持ちなんて何だろう?人並みでなくても良いではないか。 納豆じゃあるまいし、粒なんか揃ってなくたっていいじゃあないか。みんな違う個性を持っているから、人間なんだもの。 良くなるように努力はしたいけれど、私は私以上でも以下でもない。 枠も人目も気になんかしないで、自分らしくいれば良いのだ。 持っていない物を持っているフリをして、見栄を張る必要なんかない。 自分をもっと許そう。心を開放してあげよう。 大都会の孤独が身に沁みることもあったけど、孤独を楽しむ力は私を強くした。 NewYorkerは他人との付き合いの距離の取り方が上手い。干渉しすぎずに良い具合に手助けしてくれた。ちょっと変わった家庭環境にいた私は、他人の、しかも他国の人間のさりげない優しさがありがたかった。 周りに良い友人や知人に恵まれたのも、大きな幸運だった。 淋しい事や傷ついたことがあっても、NYを嫌いになることは一度もなかった。NYに戻って来れない自分にはなるまい、といつも思っていた。 はじめはハナも引っ掛けてもらえなかったダンスのクラスも、しぶとく通っているうち、それなりに私のダンスを認めてもらえた。 敬愛するM先生は、私が通っていた始めの頃から覚えていたのを知ってびっくりしたりもした。 当初の頃と比べて、毒気が抜けて、尖り具合も変わってきたNYではあるけれど、この街はやっぱり面白い。 この街にいる人間とそのパワー、感性が面白くさせているのだと思う。 NYは私の人生を変えてしまった。 人によってそれは、場所がアジアであったり、ヨーロッパであったり、 対象が美術であったり、音楽であったり、写真であったり、専門的な研究であったりすると思う。 すごーく好きなモノって、なかなか巡り会うことは出来ないのだから、こんなにのめり込むのもどうなのか?と思っても、自分にとっては幸せなのだ。 今回のNY、お買い物もバレエ鑑賞も楽しかったけど、 人間がやっぱり面白い。 NYのお母さんSuzy、 私に時間を与えて下さった皆様、 街で行きずりの私に親切にしてくれたNewYorker、 貴方達に逢えた事が何よりの収穫でした。 改めてこの場でお礼を申し上げます。 形に残る写真ではなくても、素敵なスナップショットを心の中に沢山撮って来ました。 以前からの分も合わせて何100枚溜まった事でしょう。 しかもこれらは失くしたり、色あせる事は決してなく、 ふとした時に目の前に現れるのです。 こんなナガナガしたしょうもないNY旅行記を読んで下さった方がいましたら、本当にありがとうございました。 あなたもNYをもっと好きになって下さるといいなあ、と思っています。
by chottony
| 2004-05-07 06:32
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